悩む前に知っておきたい戒名のあれこれ
2018年10月23日
戒名は、亡くなった人へ授けられる名前とされていますが、元は厳しい戒律を守って仏門に入ったことを示す証として生前に称号として授けられていました。浄土真宗では法名、日蓮宗では法号といいます。2文字で統一されていましたが、位牌や墓誌などにはほかに、「院号」「道号」「戒名」「位号」が付いたもので記されています。
「院号」は、生前お寺や地域に大きく貢献した人につけられます。「道号」は、仏教の道を習得した人へつけられる特別な呼び名、「戒名」は仏の世界へ行ける証として与えられる名前です。そして「位号」は、最後につけられる2文字の漢字のことです。
では、どのようなときの必要になるでしょうか。葬儀のとき、位牌に書くとき、お墓に刻むときの3つです。住職につけてもらう際には、お布施を包まなければなりません。どのくらい包むのかというと、目安として院居士、院大姉は100万円から、院信士、院信士は50万円〜100万円、居士、大姉は50万円〜80万円、信士、信女は10万円〜50万円です。本来お布施とは、御本尊に対するお供えや仏事を行ってくれたことへの謝礼を表しているので、無理な金額を準備する必要はありません。生前、故人が望んでいた、ふさわしいものをつけてもらうのがよいです。