葬儀・告別式と一連の儀式に関して
2019年01月20日
少し前になりますが、納棺師を題材にした映画が海外で大きな賞をもらいました。なかなか注目が集まることのない職業ですが、その立ち振舞いは厳かで美しいと感嘆の声が上がりました。ただ、葬儀・告別式において専門の納棺師が活躍することはまれだと言われています。
葬儀会社のスタッフが一連の儀式に乗っ取って行い、家族は見守ることが一般的になっています。映画の効果は大きいようで、自らも納棺師になりたいと志願する若者が増えて来ています。ここで重要なのは、一過性のブームで終わらせないことではないでしょうか。
誰もがやりたがる職業ではありませんし、故人の尊厳を守りつつマナーや習慣を覚えることが重要です。女性の活躍も増えていますし、女性独自の心配りが遺族の悲しみを癒してくれています。此れからの日本は、間違いなく多死社会がやって来ます。その日に備えておくことが、後悔のない最期の時間を過ごすことにも繋がるのではないでしょうか。死は誰にでも平等にやって来るものですし、怯える必要も準備を万端にしておく必要もありません。毎日を懸命に生きた先に、死が待っているのではないでしょうか。そうすることで、安らかに天国へ旅立てるはずです。