亡くなった人の大切にしていたものを区分けする作業

2019年11月22日
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葬儀が終わると喪主やその近親者は故人の冥福を祈って一定期間、喪に服す習わしがあります。遺族の考え方にもよりますが仏教では亡くなって49日後を目途にして葬儀に参列してくれた人にお礼状や挨拶状を出して、一区切りすることになります。

また、亡くなって49日目に第1回目の忌明け法要を行ってから普段の生活に戻るのが建前になっていますが、葬儀を簡素化する風潮が強まっていて挨拶状だけで済ますケースも増えています。忌明け後には亡くなった人の使用していた身の回り品や大切にしていた品々は相続問題にも関係してくるので一旦整理する必要があります。

遺族にとって遺品には大切な意味のある品物も含まれているので、遺族の意思で遺しておくものと処分するものに区分けするわけです。このうち、遺しておくものを縁の深かった人たちに分配し、末永く利用してもらうことがあります。

遺品を分配してもらった人は日常生活を送りながら遺された品を目にするにつけ、故人を思い出して追悼することが供養になるわけです。そこで、遺族としては故人が生前、肌身離さず大切にしていた品物を厳選し、その品物に相応しい人を選ぶ必要があります。

選ばれて遺品を受け取ったからには時々、故人を偲びながらできるだけ長く利用してあげたいところです。

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